過去ログ - 八幡「お前の21歳の誕生日、祝ってやるよ」雪乃「……ありがとう」
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355: ◆UYOMNZkX3A
2014/07/23(水) 03:53:52.96 ID:UV7qooDDO



「…………遅い」

雪ノ下は突如として、俺の前へ歩み寄ってきた。

「エッ?」

気を取り直して、血が巡ってなかった瞳に力を入れ焦点を合わす。

彼女の顔を覗くとやはり未だに、ゴキブリを見ているかのような目を俺に向けていた。

「……そんなに沈滞していたら、いつまて経っても回収できないじゃない」


その刹那、差し伸べられる白く美しい両手。

指先の向かった行先は、俺がいま着ているコート。


すると引っ掛けられたボタンを一つ、また一つ……と手際よく外していく。

ボタンをじっくり確認しているのか、それともただの恥ずかしさ故か、雪ノ下の顔は俯きがちになっていた。

突然の出来事と、彼女の意外な行動に俺も照れてしまい、つい仰向いてしまう。


なんだよ、この新婚気分は……



…………良いな。






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