過去ログ - 八幡「お前の21歳の誕生日、祝ってやるよ」雪乃「……ありがとう」
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415: ◆UYOMNZkX3A
2014/08/15(金) 06:43:32.67 ID:WfWV4HMDO


そう言い放って五本の指に絡めてくる、もう一方の華奢な五本の指。


雪ノ下から告げられたそんなコトバに、俺はなにも返せずにいる。

気づけば俺は、あぐらをかく自分の足元に視線が向いていた。


そんなことより、今さっき聴いた彼女からの想いよりも前から、真っ先に抱いた感想がある。


左手に継続して伝わる、哀しげな冷たさ。

“温もり”とは決して表現のできない、零度に満たない雪が覆っているかのような。


だからか、俺はこんなことを思っていた。

いや違う、想っていた、の方が正しい変換か。



彼女の両手を、俺の力で温かくさせたい。


血が通っているということを、しっかりと感じ取れるようにしたい。






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