過去ログ - 【咲SS】景子「折れた刃は錆びつかない」【越谷女子】
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga age]
2014/05/03(土) 23:50:19.62 ID:0DAp6Rns0
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『私も高校生の頃、ハネ満以上のダメージを受けたことが一度だけあります。それも想定を超える打ち筋からの一撃でした』

 解説の、なんだかどこかで聞いたことのあるような名前のプロが、なんだかどこかで聞いたことのあるような昔話をしていた。

『麻雀は、本当に、何が起こるかわかりません。山の天気と、秋の空。色んな打ち方をする人がいて、色んな考え方をする人がいる。
 そこでは誰もが自由なんです。点棒の多い少ないを競うゲームなので、当然、勝ち負けという結果は残りますが、しかし、本当に大切なのは、心から麻雀を楽しむこと』

 そうだな。

 確かに、楽しかったよ。

 あの南三局と、オーラスは、私の麻雀人生の中で、最高に楽しい一時だった。

『あの一撃がなかったら、十年前、私はきっと準決勝で大星プロに負けていたと思います。人の可能性、麻雀の奥深さ、それは、連なる山々と同じ。
 その全てを知るには、私はあまりに小さい。だからこそ、麻雀を打つのは、とても楽しい』

 おかしな話だ。

 私は、あなたを前にして、自分の小ささを知った。

 なのに、そのあなたが、自分はあまりに小さいと言うなんて。

『そのことを、最初に私に教えてくれたのが、あの伝説のダマッパネ――今でも、強く心に残っています』


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