過去ログ - ことり「雉も鳴かずば撃たれまい」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/03(土) 23:59:01.86 ID:rmtlvKBk0
ファースト・アタックから一週間。

凛は、海未に元気がないことを気にかけていた。
海未の様子がおかしいと真姫に尋ねてもいつも通りだとしか言わず、
同じことを花陽に尋ねてもわからないと答えるのみだった。

だが凛は気付いていた。
海未の調子が悪くなったのと、穂乃果と絵里がいちゃいちゃしだしたタイミングが同じことに。

その日の下校時、μ'sの活動はとうに終わって、日直の凛以外はみんな先に帰っているはずだった。
海未は独り、夕日を浴びながら昇降口に立っていた。夕方の風が夜を運びつつ彼女の髪を撫でた。
背を向けているから表情はわからない。だが、凛はその顔が見えるような気がした。

海未が凛を待っていたのではないと、彼女はわかっていた。
取り残されていたのだ。穂乃果のいない世界に。

穂乃果は海未の幼馴染で、二人はずっと一緒にいた。その幼馴染が自分の傍を離れていってしまったのだ。
凛はその痛みが良くわかった。彼女も幼馴染の花陽と引き離されてしまうのは辛かった。

「海未ちゃん。寂しいなら、凛がそばにいるよ」

血を分けたような幼馴染を持つが故の同情が、凛にそんな台詞を言わせた。

海未は凛の言葉に、手を伸ばして答えた。


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