46: ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/05/11(日) 10:07:13.11 ID:9VRnZ49Eo
#6#
#警察署 連続婦女殺害事件対策本部
警部「銀行強盗の男が自供しました。彼が『ジャック・ザ・リッパー』で、連続レイプ事件を起こし陽動作戦を試みていた模様」
ボス「市街警備のために人員を割かせ、手薄になった銀行を襲ったのか……」
警部「時間がありません。プラチナは青酸ガスを精製するためのものです、至急、市民を避難させてください」
ボス「……更に詳しく追跡調査する。特殊部隊に厳戒態勢は取らせるが、だが市民への避難勧告の発令は出来ない」
警部「なぜすぐに対応できないんですか!?」
ボス「お前は新入りだったな……警察は市民を守る一方で、市民に叩かれる仕事だ。市民を納得させるための『確証』が必要だ」
警部「……ですが……」
ボス「『ですが』じゃないよ。その『確証』を探すためにお前がいるんだろ? さあ、行って来い」
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#拘置所、停電。
女「カメラとマイクは断絶した?」
ジャック「ああ。あと5分だけな。僕はどこに逃げればいい?」
女「夫を無事に帰すと確約しなさい」
ジャック「ああ。彼はネオナチ組織が預かっている」
女「具体的に話せ!! どこの組織の誰だッ!!」
ジャック「僕が案内するよ。僕は死んでも良い。けど君は困るんじゃないかな」
女「……」
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#路地裏
女「……」
アリス「その猿轡されてる女は?」
ジャック「カメラに映らない、人目に付かないルートを用意してくれた。優秀な女性だよ」
リリー「こいつも連れていくのか? これからも?」
ジャック「いや、拳銃を貸してくれ」
リリー「ほらよ」
女「!!」
ジャック「……お前の夫は僕がもう殺しちゃったから。無駄だからもう追ってこないで」
#2発の乾いた銃声。9mmの弾丸が、女の両膝を破壊する。
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