59: ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/05/11(日) 22:07:22.58 ID:9VRnZ49Eo
#3#
#同日
埼玉県立中学校 放課後、広がる夕焼け
幼馴染「美術部は金曜日に何もなくて羨ましいね」
男「お前さん、練習のし過ぎには気を付けろよ?」
幼馴染「ああ。お気遣い痛み入る。じゃ、私は剣道部あるから」
友「おう。頑張ってこいよ」
男「お前、卓球部は?」
友「顧問が腰痛めたんだ。今頃、熱心な奴らは自主練やってるよ」
男「へぇ」
友「それよりもさ。お前が朝イラついてた理由分かったぜ」
男「え?」
友「鈴木さん(幼馴染)のこと、好きなんだろ。俺がお前らのこと囃し立てて、それが図星だったってわけだ」
男「いや、この苛立ちには別の原因があるんだが……」
友「おいおいおいおい。質問に答えてくれよ。好きなんだろって」
男「気になってはいるけど……は、恥ずかしいな。アイツには黙っててくれるか?」
友「もちろんだとも盟友よ。で、君に朗報がある。今週日曜日は何の日だと思う?」
男「5月11日……? 何の日だっけ?」
友「母の日だよ」
男「なんで母の日が出てくるんだよ」
友「裏山沿いの道路脇に、凄まじく急勾配な階段があって、上に誰も管理してない神社があるだろ?」
男「回りくどいな、結論から話せよ」
友「スマンスマン……結論。そこの神社は、母の日限定でオバケが出るらしいんだ」
あの子と一緒に肝試しをするんだ。
で、その怪談話に沿って俺がオバケ役をやって、お前たちを驚かす。
幼馴染の前で、カッコいいところ見せてやれ!!
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