過去ログ - 五月伊織生誕大歌舞伎 夕霧伊左衛門 『廓文章』(くるわぶんしょう) <吉田屋>
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1:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:03:06.00 ID:7RXc4kf60
あらすじ:ここは大阪新町の吉田屋。冬編笠に紙衣姿のみすぼらしい男が主人の喜左衛門に会いたいと取次を頼む。店の者は男を追い返そうとするがここへ当の喜左衛門が現れ、編笠の中を見て驚く。男は放蕩の末勘当された藤屋伊左衛門であった

出演

藤屋伊左衛門:水瀬伊織

吉田屋若い者:双海亜美
同     :双海真美
阿波の大尽:如月千早
太鼓持豊作:日高愛

吉田屋主人 喜左衛門:音無小鳥

吉田屋女房 おきさ:秋月律子

扇屋夕霧:高槻やよい

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2:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:04:21.66 ID:7RXc4kf60
千早「早く夕霧太夫を連れて来なさいよ!」

亜美「お大尽様、夕霧太夫を連れてくるなら、花が必要なんだよ→」

千早「花?」
以下略



3:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:05:14.65 ID:7RXc4kf60
〽冬編笠の垢ばりて紙子の火打ひざの皿 笠吹きしのぐ忍ぶ草忍ぶとすれど古の


「……」

以下略



4:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:06:50.52 ID:7RXc4kf60
「喜左衛門は居る…喜左!喜左!」

亜美「ん?何だこいつ、みすぼらしい格好して」

真美「旦那様の事を喜左!喜左!って、随分となれなれしい奴だね」
以下略



5:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:08:03.23 ID:7RXc4kf60
「百両や二百両がそんなに尊い物なの?何でもいいから早く喜左衛門に会わせなさいよ!」

亜美「…そんなに言うなら、会わせてあげるよ。真美…」

真美「んっふっふ〜♪二人であいつを痛い目にあわせてやるんだね!合点承知の助だよ→!」
以下略



6:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:09:07.34 ID:7RXc4kf60
小鳥「二人とも待ちなさい!」

亜美真美「だ、旦那様!?」

小鳥「これは一体どういう事なの?」
以下略



7:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:10:17.37 ID:7RXc4kf60
小鳥「さて、この喜左衛門に会いたいというのはどなたでござりましょうか?」

「喜左…私よ!」

小鳥「あ、あなたは藤屋の若旦那!?よくぞおいでくださりました!こら、二人とも!このお方は藤屋の若旦那、伊左衛門様ですよ!」
以下略



8:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:11:35.79 ID:7RXc4kf60
伊織「私だったから良かったけど、他の客にこんな事をするんじゃないわよ」

亜美真美「へ、へい!」

小鳥「それなら、許してくださりまするか?」
以下略



9:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:12:45.83 ID:7RXc4kf60
小鳥「若旦那様、お久しゅうござりまする…さあ、早く奥の座敷へ!」

伊織「ちょ、ちょっと!引っ張らないで!」

小鳥「え?」
以下略



10:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:13:52.09 ID:7RXc4kf60
小鳥「若旦那様、寒いでしょうから早く中へ行きましょう」

伊織「…私なんかが入っていいの?」

小鳥「あなたには本当にお世話になりました。これはあたしの気持ちです。さあ早く中へ」
以下略



11:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:14:53.65 ID:7RXc4kf60
伊織「ここへ来るのも本当に久しぶりね」

小鳥「若旦那様、改めて今日はよくおいでくださいました。あなたが親御様から勘当されたと聞いた日から、ずっとご案じ申しておりましたが、思いがけない今日のおいで…このような嬉しいことはござりませぬ」

伊織「あまりの懐かしさに恥を忍んで…来ちゃった!」
以下略



12:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:16:33.52 ID:7RXc4kf60
小鳥「藤屋の若旦那、伊左衛門様ともあろうお方があたしの羽織を頂いて着るなんて…浮世ですね…」

伊織「愚痴なんて聞きたくないわ。百両や二百両、いえ七百両の借金を作っても、ビクともしないのがこの私、藤屋伊左衛門よ!この身が金、総身が金なのよ!」

小鳥「総身が金とは…良い事を言ってくださいました!このめでたい日に総身が金のお大尽が来てくださるとは、こんなに嬉しいことはありませぬ!」
以下略



13:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:17:21.60 ID:7RXc4kf60
小鳥「若旦那が来られた事を知れば、女房も喜ぶ事でしょう。ちょっとお待ちなされてくださりませ…おきさ!おきさ!」

「はい、今行きます」

伊織「懐かしい声ねぇ…」
以下略



14:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:18:33.58 ID:7RXc4kf60
律子「はい、何か御用ですか?」

小鳥「あなたが会いたい会いたいと常日頃から言っていた人が来たんですよ」

律子「会いたい人?…赤羽根の旦那様ですか?」
以下略



15:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:20:22.35 ID:7RXc4kf60
伊織「おきさ…私よ!」

律子「あっ!?ふ、藤屋の若旦那!よくおいでくださりました!」

伊織「久しぶりね」
以下略



16:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:21:27.50 ID:7RXc4kf60
律子「この間、初めてお江戸へ行ったんですよ。それで浅草の辺りを歩いていたら、目の前を羽織を着て、うさぎの人形を持って、しゃなりしゃなりと行くお方が、まぁ若旦那様にそっくりでしてね。つい私も後ろから、もし藤屋の若旦那!ってお袖をちょっと引きまして、振り向いたお顔を見たら…765プロの水瀬伊織さんだったんですよ!うわぁどうしよう!?ってなりましたけど、まぁ知らぬ仲でもありませんから、これはどうもすいません、そういえば今月は『THE IDOLM@STER ONE FOR ALL』の発売日ですねって御挨拶しておきました。でも、間違った時はさすがに照れくさかったです」



17:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:22:33.94 ID:7RXc4kf60
伊織「あなたも変わらず達者そうで安心したわ。あ、そうそうあなたに頼みたい事があるんだけど、ゆう!…ゆ、ゆう…ゆゆゆ…太鼓持の夕子はどうしてる?」

律子「夕子ですか?達者にしてますよ」

伊織「そ、そう…それでその、私が頼みたいのは…ゆ、ゆう…芸子の夕吉はどうしてる?」
以下略



18:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:23:08.06 ID:7RXc4kf60
伊織「何なのよあなた達は!こういう稼業をしてるなら、私が言いたい事くらいわかるでしょ!それなのに、あなた達は夕とも…霧とも言わないで…聞いた話じゃ、夕霧は私の事を気に病んで患ってるって話じゃない…もし夕霧に何かあったら、私は…」

律子「若旦那…」

伊織「な、泣いてなんかいないわよ!私は泣いてなんか……泣いてなんか……夕霧……」
以下略



19:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:24:30.83 ID:7RXc4kf60
律子「ちょっとちょっと!あなた若旦那に霧様のこと何も話して無かったの?」

小鳥「いや、あの、それは…つい言いそびれちゃって…」

律子「私はあなたがもう話してると思ってたのに」
以下略



20:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:26:23.22 ID:7RXc4kf60
律子「ちょ、ちょっと!うう…ほほ…おほほほほほ!」

伊織「ちょ〜っともおかしい事あらへんやん…ふんっ!」

律子「私とした事が、申し訳ございません。夫がもう霧様の事を言っていると思ってたので、どうか御料簡してくださりませ。確かに霧様はあなた様の事を思い煩って伏せっておりました。でも安心してください、もう随分と良くなりましたよ」
以下略



21:ランバージャック[saga]
2014/05/05(月) 12:27:38.03 ID:7RXc4kf60
律子「若旦那、あの…」

伊織「うん、うん…そうなのね…そうなのねそうなのね!で、霧は今どの部屋に居るの?」

律子「え?あの…」
以下略



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