12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/05(月) 13:09:23.71 ID:XEdR9lYn0
「着いたわ。じゃあ行って来ます秋隆さん。帰りのお迎えもよろしくお願いします」
「行ってらっしゃいませ、未那お嬢さま」
ああしかし、まだ子供の未那さまにはこんなことは言えない。
私にできることは、せいぜい瓶倉青年に、子供を見守る大人としての役目がなんたるかを懇々と説教し続けるだけだ。
瓶倉青年はいつも「何で自分ばっかり……」と嫌そうな顔をするが、致し方あるまい。
未那さまが将来立派な淑女になられるためにも、周囲の大人たちが見守り、正しい道に導かねばならないのだ。
「えっとね、帰りはちょっと……冒険しすぎて深夜を過ぎちゃうかもだけど、よろしくお願いしまーす」
ああ、なんと愛らしい表情で、さらっと問題発言をされるのですかマイ天s…いや、お嬢さま。
痛む胸を密かに押さえながら、私は決意する――――
明日の早朝に再びここを訪れ、寝ている瓶倉青年を叩き起こして、未成年者教育の何たるかを徹底的に一から指導してやろうと。
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