過去ログ - 【咲SS】京太郎「これが……神の一手?」アカギ「ククク……」【アカギ】
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945: ◆RwzBVKdQPM[saga]
2014/05/18(日) 00:35:17.30 ID:8WKWUlwfo

ゆみ「しかし、困ったな」

 正直言うと、ゆみも含めてここにいるほとんどが京太郎のイカサマを確信していた
 だが実際はそうでなく京太郎は確かな対策を持って和に挑んでいたのだ

智美「ああ、これじゃあ残りの二局……京太郎君が不利だなー」ワハハ

 種を明かされた手品ほどつまらないものはない
 あの原村和に、同じ手はもう通用しないだろう
  
京太郎「まぁ、約束した以上。最後まで俺の理で挑みますよ」

 例え勝算が薄いと分かっていても
 それでもいい

京太郎「俺は和に認めて欲しかった。こんな”シセン”もあるってこと」

和「あっ……」ハッ

京太郎「だから、もう勝ち負けなんてどうでもいい」ニカッ

和「須賀君、まさか……?」 

 そして和は気付く
 あのまとわりつくような視線への嫌悪感

 それがもう綺麗さっぱり消え去っている

和「(まさか、あんな賭けを持ち出したのも?)」

 胸を賭けた闘い
 和の中で京太郎の評価は最低値にまで落ちていたが――今ではむしろその逆

 もしかすると京太郎は、身を持って教えようとしたのでないだろうか

京太郎「男はみんなスケベなもんさ。そりゃ中にはマジでろくでもない奴もいるけど、でも……」

和「……須賀君」ドクン

京太郎「お前が魅力的過ぎるのも悪いんだぜ?」ハハハ

和「……フフ。そう、ですね」クスッ

 笑った
 原村和が――ついに笑みを見せた

京太郎「(ああ、これでいい)」

 須賀京太郎は最初から、勝つつもりは無かった
 この闘いの中で和に道を示し――その抱えている闇を照らしてあげられれば、それで

京太郎「……じゃあ、残り二局。打つか」

 もっとも、勝機の見えない戦いである

 京太郎が”理”で戦う限り――の話だが

和「待ってください」

京太郎「ん?」

和「この勝負――私の負けです」

ゆみ「何?」

 ざわ……
   ざわ……

京太郎「和、お前?」

 突然、負けを認める和に一同が騒然とする

和「私の理は須賀君の理に負けました。それは代わりのない事実です」

 最初に取り決めた約束
 和はそれに破れた、挙句にその弱点を指摘してもらえる始末

和「ですから、私の負けです」



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