16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/06(火) 01:11:13.07 ID:1zIusS8Fo
言っちゃった。
P「……周りに俺のほかに男がいないからそう思ってるだけだよ」
伊織「勝手に私の心を決めつけないでよ。私の心は私以外、誰もわからないのよ?」
P「……」
伊織「……ごめんね。急にこんなこと言っちゃって。あんたを困らせちゃうのは分かってた。でも、我慢できなかった」
P「……俺たちはアイドルとプロデューサーだ。付き合うことはできない」
伊織「……そうね」
わかってたことだわ。
こいつに彼女がいようがいなかろうが私たちはアイドルとプロデューサー。
これは叶わない恋だってわかってた。
P「だから、時間を設けよう」
伊織「……え?」
P「お前がもっと大きくなって、アイドルを引退するとき、お前がまだ俺のことを好きでいてくれたのなら、俺はその時にはプロデューサーとしてじゃない、一人の男として答えを出すよ」
伊織「……なるほどね。今は振るけどキープしとくってことね」
P「人聞きの悪いことを言うな。最低でもその時までは俺も恋人は作らないようにするよ」
伊織「……わざわざそんなことを言うってことは、脈ありって考えてもいいのかしら?意外だわ。あんたとは接点がそんなにないから負け戦だと思ってたのだけれど」
P「……ノーコメントだ」
伊織「……ふふっ。あんたって面白いわ、ホントに」
P「……」
伊織「仕事にしか興味がない人間だと思ってたけどそんなことはなかったし、誕生日を祝ってくれたし。わざわざ嘘までついて。今仲が良い娘たちはみんな誕生日が過ぎた娘たちってわけね」
P「……告白されたのはお前が初めてだよ」
伊織「そ。まぁ良いわ。このスーパーアイドル水瀬伊織ちゃんが男一人振り向かせられないなんてありえないもの!覚悟してなさい!!」
P「はは……そうだな。水瀬なら……」
伊織「伊織」
P「ん?」
伊織「伊織って呼んで。ほかのみんなもそう言ったんでしょ?」
P「……わかったよ、伊織。そんじゃ、飲み物もちょうど来たみたいだし……」
横からウェイターがオレンジジュースを出してくる。あいつのはノンアルコールのカクテルらしい。
P「我らがアイドル、水瀬伊織の誕生を記念して、乾杯」
伊織「一日早いけどね。乾杯」
あいつと一緒のディナーは楽しくて、綺麗で、幸せだった。
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