過去ログ - 伊織「直にわかるわよ」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/06(火) 01:01:03.36 ID:1zIusS8Fo
伊織「その彼女さん、どんなのが好きなの?」

P「そうだなぁ……水瀬に似てるよ。感性とか性格とか趣味とか」

伊織「ふ、ふ〜ん。そうなんだ」

私に似てるって、それって……!
ってなんで私が緊張してるのよ。
彼女持ちでしかも全然愛想がないこいつなんかに……。

P「水瀬はこの中ならどれが欲しい?」

伊織「そうねぇ……このネックレスとか良いと思うわよ。派手すぎじゃないし」

P「ふ〜ん。なるほどね……ってもうこんな時間か!」

伊織「何?なんか用事でもあるの?」

P「いや、実はそいつと待ち合わせしてて早く着きすぎたから下見をしてたんだよ。悪いな水瀬、引き止めちゃって。俺、もう行かなきゃ」

伊織「……そう。なら早く行きなさい。男が女を待たせるもんじゃないわよ」

P「ああ。じゃあな、水瀬。また明日。気を付けて帰るんだぞ」

そう言って彼は小走りで人ごみの中へ消えていった。

伊織「何よ……彼女と会う前に女と喋ってんじゃないわよ……」

まぁでもいつもとは違うあいつを見ることができたから許してやろう。
特に、あいつが言葉に詰まるところなんて超レアだ。それが見られたから良しとするわ。

伊織「疲れた……」

あいつの言うとおり、もう休もう。
ちょっと早いけど新堂に来てもらうことにしましょう。

バッグから携帯を取り出しながら私はあいつの走って行った方向とは別の方向に歩き出した。


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