過去ログ - 『終末艦これショート・完』
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/06(火) 12:45:10.37 ID:+VRGIcSdo

瑞鶴「私は……翔鶴姉の事が大切。たった一人の姉なんだもん、大切に決まってるよ……!」

翔鶴「私だって、あなたが大切よ! 瑞鶴! あなたのことが大切……!」

翔鶴「だからわかって……妹が傷つく姿を見るのが平気な姉なんていないの!」

翔鶴「瑞鶴! ああ瑞鶴っ! これ以上あなたが苦しむ必要なんてないのよ!
世界が何! 平和が何だというの! 瑞鶴はもう十分頑張ったじゃない!」

翔鶴「これ以上、私の妹を傷つけないで……うっ……えぐ……!」


泣き崩れる翔鶴。いつも頼りになる姉が、今日ばかりは駄々をこねる幼児のように泣き叫んでいる。
瑞鶴は、そんな姉の姿を見たのは初めてだった。


瑞鶴「翔鶴、姉……」

翔鶴「もういいの! 瑞鶴、もう、頑張らなくていいの……!」


翔鶴は瑞鶴をぎゅっとだきしめる。姉の温かい体温が瑞鶴の体に染みこんでいく。


瑞鶴「私は……私は……!」


久方ぶりだった。翔鶴の柔肌に触れたのは。
包み込まれていく。心が、安心に。


翔鶴「……瑞鶴?」

瑞鶴「……」

翔鶴「瑞鶴! どうしたの!? 瑞鶴!!」

提督「……大丈夫だ、気を失っているだけだ」



長らく安心することのなかった瑞鶴は、翔鶴の安心に包まれた時、
そのぬくもりに触れた時……彼女が今まで我慢していた疲労は一気に開放されて、



瑞鶴の意識は深く、沈んでいった。





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