8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/06(火) 12:36:40.76 ID:+VRGIcSdo
――泊地・港――
瑞鶴「……みんな出撃しなくなっちゃった」
瑞鶴「なんでよ……皆どうして、戦わないの……?」
瑞鶴「最後の最後まで、諦めちゃいけないんだよ……」
瑞鶴「私は約束したんだ……加賀さんと約束したんだ……決して諦めないって」
瑞鶴「私が、皆を引っ張って行かなくちゃ……一航戦として、引っ張っていくんだ」
瑞鶴「一人でも諦めなければ……いつか……きっと……!」
瑞鶴はおぼつかない足取りで海を目指す。彼女の体も、心も……
見ているのが辛いくらいに、ボロボロだった。今の瑞鶴を支えているものは、
彼女の決して挫けぬ信念。そしてそれは、瑞鶴の心臓が射抜かれるまで、
彼女を突き動かすことだろう。
提督「……どこへ行くつもりかな、瑞鶴」
翔鶴「瑞鶴……」
瑞鶴「……提督さん、翔鶴姉」
提督「出撃なんか、するつもりじゃあないだろうね」
瑞鶴「出撃しないと、深海棲艦の侵攻を食い止められないよ……」
提督「今のお前は、艦載機を飛ばせないだろう……艦載機に使う燃料はもう……」
瑞鶴「飛ばせなくても、ぶつけることはできる」
翔鶴「あなた……またそんなことを……!」
翔鶴「もうやめて瑞鶴……! こんなことをして何になるの!」
瑞鶴「私達は艦娘。深海棲艦と戦うのが役目……海の平和を守るのが、役目……」
瑞鶴「そして私は一航戦。一航戦は皆を引っ張っていくのが役目」
瑞鶴「他の皆が諦めても、私だけは諦めない。勝利を決して諦めない」
瑞鶴「それが一航戦の意志を継いだ、私の役目」
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