過去ログ - 魔王「対勇者兵器を雇いたいのだが……」
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1:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:30:10.18 ID:QqleBDqv0
ー魔王の宮殿ー

ワイワイガヤガヤ

魔王「皆の者、静まれぇー!」

「魔王様だ!」
「今日も麗しゅうございますー!」
「魔王様ー!」
「モフモフしたいお!」

魔王「静まれと言ったそばからうるさくするなぁー!」

シンッ ……

魔王(今度は静か過ぎる……)

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2:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:32:37.92 ID:QqleBDqv0
魔王「えー、君達魔族に集まって貰ったのは言うまでもない」

魔王「この中から対勇者用の魔物を一匹、選出するためだ!」

ザワザワ
以下略



3:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:35:08.64 ID:QqleBDqv0
竜「まぁなー」

ゴブリン「割とどうでもいい」

魔王「私は勇者の『息の根』を止めたいんだよ!」
以下略



4:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:37:48.92 ID:QqleBDqv0
竜「そう熱くなりなさんな。勇者だってすぐには来ねぇよ」

魔王「あいつら遊牧民族なんですけど……馬に乗ってパカラって来るんですけど……」

魔王「火矢とか平気で使うし……」
以下略



5:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:41:37.33 ID:QqleBDqv0
魔王「とにかく! 5分後に面接を開始するから各々準備するように!」

魔物達「ふわ〜い??」

魔王(ぬっ……)
以下略



6:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:47:27.68 ID:QqleBDqv0
サラマンダー「こんにちは〜」

魔王「君は何ができる」

サラマンダー「火が吐けます」
以下略



7:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:48:32.76 ID:QqleBDqv0
ゴーレム「ウッス!」

魔王「君は何ができる」

ゴーレム「硬くてデカいです!」
以下略



8:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 16:51:44.86 ID:QqleBDqv0
竜「うぃーっす」

魔王「なんだ、君か」

竜「ゴーレムがメッチャ悲壮感漂わせて去って行くのを見たが、あんた何か言ったのか?」
以下略



9:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 17:02:07.16 ID:QqleBDqv0
竜「深い詮索はせんが、あまり冷たく接し過ぎない事をお勧めする」

竜「下剋上って言葉もあるしな」

魔王「……」
以下略



10:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 17:03:42.03 ID:QqleBDqv0
その後も数え切れない程の魔物達が面接を受けに来たが、皆無惨にも却下されていった。

「アホウドリを自在に操る能力」却下!

「蟹味噌をスマートに抉る能力」却下!
以下略



11:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 17:09:29.47 ID:QqleBDqv0
ゴブリン「結局全員不合格、ですか」

竜「そりゃ魔王のことだ、自分より優れた能力を持ってなけりゃ合格にはしないさ」

竜「なぁ、一つ気になったんだけどよ」
以下略



12:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 17:32:11.68 ID:QqleBDqv0
魔王「最終奥義を使うしかあるまいッ!」バッ

ゴブリン「あ、魔王様が逃げた!」

ゴブリン「逃げるとは卑怯千万!」
以下略



13:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 17:51:23.23 ID:QqleBDqv0
魔王「愚かな真似を!」

魔王「そんなちゃっちい火、私には効か……」

魔王「あちッあちちッ!」
以下略



14:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 17:58:13.32 ID:QqleBDqv0
魔王「もう能力見せる見せないの話じゃないよ」

魔王「気迫が違う、気迫が違い過ぎますって」

ゴブリン「遊びは終いだ!」
以下略



15:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 18:16:01.83 ID:QqleBDqv0
勇者「我々は裏から回る。戦士達は正面から魔族を圧迫してくれ」

戦士「はいよ!」

勇者「30年間続いた因縁……今こそ終わらせる!」
以下略



16:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 18:25:34.76 ID:QqleBDqv0
魔王「ゴーレムもゴブリンも殺られてしまった……」

魔王「私が殺られるのも時間の問題かもしれない」ブルブル

竜「おいこら、待ちな!」
以下略



17:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 18:36:23.10 ID:QqleBDqv0
僧侶「あ、何だかでっかいトカゲがびゅーんって空を飛んでる!」

魔法使い「どう考えてもドラゴンでしょう! ほら、さっさと撃ち落とすわよ」

魔法使い「少しでも敵を殲滅するのが勇者様の命令なんですからね」
以下略



18:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 18:51:09.41 ID:QqleBDqv0
魔王「今回は本当に酷い戦いだった……」

魔王「前回まではたった四人のはずだったのに」

魔王「まさか騎馬隊を連れてくるなど……」
以下略



19:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 19:03:10.66 ID:QqleBDqv0
不意に竜の横顔を火炎弾が掠めた。

僧侶「うーん、年のせいか全然当たらないですよー」

魔法使い「火炎弾結構MP消費するんだから、調節しっかりしなさい!」
以下略



20:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 19:21:56.51 ID:QqleBDqv0
東の都付近を流れる川まで来た時、竜は魔王様をそっと降ろした。

竜「さ、勇者が来ない内に早く都へ行け」

魔王「……でも」
以下略



21:シャープール ◆XuHlfjDjx0ab[saga]
2014/05/06(火) 19:30:28.57 ID:QqleBDqv0
魔王「……皆、ありがとう」

魔王「私は間違えていたのかもしれないな」

魔王「これからは……逃げないよ」
以下略



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