過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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110: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/06/07(土) 22:24:08.10 ID:7eE3JAEj0

午後一時。
早く来すぎた、と思いながら、ぼんやりとベンチに腰掛ける。
照りつける太陽が眩しい。公園の周囲にはカップルが多く。

「………」

ウートガルザロキを急かすつもりはない。
彼は今まで十年間、会おうと言って約束をすっぽかしたことはない。
のんびり待っていれば、そのうちにやってくるだろう。

「…しかし暑いな」

ジェラートを食べよう、と立ち上がり。
スタンドで買って、再び元の位置へ。
さっぱりとしたレモン味のジェラートに、レモンピールの苦味。
涼しい風が吹き抜け、太陽によって火照った身体を冷やしていく。

「……ん」

ジェラートを食べ終え、ゴミを片付ける。
食べるのに時間がかかり、気がつけば午後一時二十五分。
筆記式の通信霊装に反応が起こり、一文が綴られる。

『ごめんフィアンマちゃん、ドタキャンする。
 だけど、贈り物は向かわせるからさ。喜ぶかどうかはわかんないけど』

「……なに?」

贈り物を向かわせる。
宅配業者でも来るのか、と考えた刹那。

視界にうつるのは、



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