過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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111: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/06/07(土) 22:24:51.31 ID:7eE3JAEj0

髪型、服装、顔色、問題なし。
鏡から目を逸らし、トールはホテルから出た。

どんな姿だろう。
どんな声だろう。
どんな性格だろう。

何も知らない。
知らないが、浮き足立って仕方がない。

「何持って行けば良いんだ…?」

やっぱり、定番通り花束だろうか。
公園へ向かう道の途中、花屋へ寄る。

「赤い薔薇を三本と、白い薔薇を七本」
「ふふ、プロポーズですか?」
「まあ、そのつもり。……?」

花屋の店員を呼びつけて花束を頼み、トールは首を傾げる。
以前にも、こんなことがあったような気がして。
けれど、花束を贈るような相手なんていなかったはずだ。
それに、花の本数も、どうしてこんなにすらすらと出てくるのだろう。

「出来上がりです。お代金は、」

店員に渡された花束を持って、公園へ向かう。
ウートガルザロキ曰く、見た目はほとんど変化していないらしい。
目元が少し優しくなって、ちょっと髪が伸びた程度だとか。

「……マズイな、緊張してきた」

立ち止まり深呼吸して、歩き出す。
公園はもう、目と鼻の先。



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