過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/05/09(金) 22:23:39.62 ID:OJBg946x0
両腕が使えないため彼女にジュースを飲ませてもらい、飲み干したところで。
トールは彼女を見つめ、至極真面目な表情を浮かべ。
「…言いすぎた。ごめんな」
「……俺様の方こそ、…言ってはならないことを口にした。
思ってもいないことだったが、口を突いて出たというのは弁解にはならない。
すまなかった。……飛び出したりしなければ、こんなことには」
「その辺りは何とも言えねえな。攫いに来たかもしれねえし。
……一つ聞いておくけど、何もされてねえよな?」
「…………」
「……おい?」
「……恐らく、は?」
押し倒された程度のような、と思うものの。
口に出すと明らかにキレそうだったので、フィアンマは黙っておくことにした。
抱きしめられた、なんて話してもやはり怒りそうだったから。
「イギリスに行くのは、トールが全快してからの話だ。
両腕がよくなるには時間がかかる」
「もうくっつき始めてはいるんだろ?」
「俺様も多少の治癒は施した。完治に要するのは…一週間程度かな?」
「もうちょい早めてくれよ」
「早死にしたいのか?」
自己治癒力を促し過ぎるのは身体に悪い。
ふるふると首を横に振り、彼女は編みかごに手を伸ばす。
「謝るの、辛くないのかよ」
トールには、彼らの記憶を消したことを、話している。
その事実を踏まえての質問に、フィアンマは息を吐き。
「……辛いことと、向き合う。
トールが居るから、どれだけ苦しんでも、俺様は大丈夫だ」
「…そっか」
「そもそも、俺様がどこか被害者面をしているのも本来はおかしい。
記憶を消されたのは彼らで、……俺様に殺されたのも、彼らなのだから」
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