過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
1- 20
52: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/28(水) 22:10:11.99 ID:lMiot1GF0

その一言だけを、問いかけた。
そうだよ、と肯定した。
実際、彼は自分を怒ってはいないだろう。
以前の『彼』に至っては、完全に。

『じゃあ、私が怒る理由はないかも』

自分の為に奔走した少年が許したというのなら。
修道女たる自分が、なおさら許さないということは有り得ない。

『謝るってことは、もう二度と、同じことはしないよね?』

彼女はそう言って、電話口の向こう側で微笑んだ。
そんな気配を感じ取りながら、もう一度だけ謝罪をする。

『私の魔法名は"献身的な子羊は強者の知識を守る(dedicatus545)"。
 あなたはあの時、確かに強者で、尚且つ知識を求めていた。
 だとすれば、仕方がないことなんだよ。私は、そのために居るんだもん』

上条との日常に戻ったから、もう良いのだと。

彼女はそう、優しく言った。
礼の言葉を告げて、通話を終える。

「……終わったのか? 清算」
「……俺様が思っていたより、世界は優しいようだ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
120Res/81.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice