5: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:18:37.37 ID:oiS2s3Jno
 千早お姉ちゃんは真面目だから、こうやって真美が困ってる時も助けてくれる。嬉しいんだけど、早く終わらせないと……。 
  
 そうこうしているうちに、兄ちゃんがやってきて、レッスンの終わり時間を伝えてきた。 
  
 「もうちょっとやりたい!兄ちゃん、だめ?」 
6: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:19:57.15 ID:oiS2s3Jno
 兄ちゃんはそのまま扉を閉めて、どっかに行った。よし、これで千早お姉ちゃんに告白出来る。 
  
 「それじゃあ、一度通しでやってみましょう。」 
  
 ……そうだった、千早お姉ちゃんはとっても真面目だから、真美も真面目に頑張らないと。 
7: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:22:12.94 ID:oiS2s3Jno
 ―――― 
  
 「〜〜〜〜♪……どうだった?千早お姉ちゃん?」 
  
 「問題ないわね。お疲れ様、真美。後は反復練習をしっかり行って、自分の物にするのよ。」 
8: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:24:43.34 ID:oiS2s3Jno
 「……真美?そろそろ離れてほしいのだけれど……。」 
  
 困ったような声で千早お姉ちゃんが真美に離れるように促す。 
  
 だけど、今がチャンスだから、頑張らないと。千早お姉ちゃんのいい匂いがして、胸が苦しくなってくる。言わないと。 
9: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:25:33.48 ID:oiS2s3Jno
 「真美、千早お姉ちゃんの事、大好き。」 
  
 言えた!ちゃんと、告白出来た! 
  
 「ありがと、私も大好きよ。」 
10: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:26:55.32 ID:oiS2s3Jno
 「違うよ!真美は、千早お姉ちゃんに恋してるの!」 
  
 「……えっ?真美?」 
  
 「恋人になりたい……。ダメ、かな……。」 
11: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:27:36.46 ID:oiS2s3Jno
 しばらく端っこで座っていると、足音が聞こえた。千早お姉ちゃんがこっちに来るのだろう。 
  
 「あの――」 
12: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:30:41.32 ID:oiS2s3Jno
 「二人とも、そろそろ時間だぞー。」 
  
 兄ちゃんはこういう時に空気が読めない。真美は立ち上がっておどけて笑う。 
  
 「もうそんな時間かぁ。千早お姉ちゃん、戻ろっかー!」 
13: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:31:22.05 ID:oiS2s3Jno
 ―――― 
  
 事務所に戻ると、ピヨちゃんとりっちゃんがなんか難しい話をしていて、珍しくはるるんがソファーで寝ていた。 
  
 「はるるん、風邪引くよー?」 
14: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/06(火) 22:32:31.77 ID:oiS2s3Jno
 千早お姉ちゃんに呼ばれる。どうやら、屋上で話があるみたいだ。真美は千早お姉ちゃんの後ろに着いていった。 
  
 階段を上る間は二人を重苦しい空気が包む。なんて言われるんだろう?あの時に言いかけてた言葉の続きはなんだったんだろう? 
  
 屋上の扉を千早お姉ちゃんが開けると、西日が差し込んでくるのが見えた。 
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