過去ログ - とある科学の禁書目録 a certain scientific index - UNWEAVING THE RAINBOW

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6: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:46:18.15 ID:hGDLe0tHo

　私は頭がいいようだ。
灰色の景色の原因も、私が無意識に通しているフィルターであることはよくわかる。
そこに抽象的な要素がないような気はする。おそらく具体的な体験によって、この色は変わるのだ。

以下略

7: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:47:32.08 ID:hGDLe0tHo

　少女は彼女が思うなりの、魔術論を展開してくれた。
科学の街で育った私にとって、それはよくできた妄想の範疇を越えるものではなかった。
生まれたときに、宗教に敬虔な家庭で育ったら、多分私もこうなっていたのかもしれない。

以下略

8: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:50:06.18 ID:hGDLe0tHo

「！水がなくなっちゃったんだよ」
「なくなってはいないわ。見えなくなっただけ」
「なんで？どうして？」

以下略

9: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:51:24.49 ID:hGDLe0tHo

　冗談には聞こえなかった。
私はこう答えた。

「本気なら、地獄かどうかはアンタが決めることじゃない。

以下略

10: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:53:57.79 ID:hGDLe0tHo
　背後で物音がした。映画かっつの。

「よく気付いたな」
「うわあ、何その台詞。ださくてくさくてチープすぎて、話になんないわ。
　ちなみにスプーンで確認したのは気付いてたわよね」

以下略

11: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:56:29.80 ID:hGDLe0tHo

「にしても場が悪すぎるっての」

　すでにファミレスからは人影がなくなっている。
あと数分もすればこの街の警備員が駆けつけ、私たちは聴取を受けることになるだろう。

以下略

12: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:58:11.75 ID:hGDLe0tHo

「場所を変えよう。ついてきて」

　サボりは決定した。いや、それ以上に、いつ戻ってこれるかもわからないところに身を委ねてしまった気がした。
乗り換えを間違えて、急行列車に飛び乗った気分だった。終点まではノンストップだ。

以下略

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/07(水) 18:58:21.47 ID:UYopL9ouo
この２人好きだ
期待

14: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 18:58:32.62 ID:hGDLe0tHo
本日はここまで。

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/07(水) 19:06:59.18 ID:5ZZjjykx0
どこまでやるの？

16: ◆le/tHonREI[saga]
2014/05/07(水) 19:12:55.49 ID:hGDLe0tHo
>>15

一巻の最後までやります。

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