16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/07(水) 19:56:39.40 ID:EqIdRmm40
002
星井の鼻先におにぎりを設置し、あたかも夢遊病患者のようにレッスン場に誘導する、という知識人としての本領を発揮してミッションコンプリートした僕は、昼食を摂るために街へと出ていた。
こう毎日外食してると弁当欲しいな……。
秋月と音無さんが弁当なだけあって一人の食事も寂しいし、かと言って社長と昼食ってのも辛いものがあるし……。
時々天海や如月が作って来てはくれるものの、さすがに強要は出来ないしな。
昼食をどう安くあげようかと思案していると、視界にとんでもないものが映った。
「――――」
ガードレールの上を歩く人間。
数センチもない扁平状の細い先端を、バランスを取る素振りも見せずに悠々と歩いていた。
無論、周囲の人々の奇異なものを見る視線をその全身に集めている。
今時、命知らずの小学生でもやらないような芸当を人口の一番多い過密地帯でいとも簡単に行うような人間を、僕は世界で一人しか知らない。
60Res/45.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。