30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/07(水) 20:15:45.92 ID:EqIdRmm40
「自分、三日前に子供を拾ったんだ」
「……子供?」
突然の予想もしない単語に一瞬、意味を忘れてしまった。子供?
「子供って、犬とか猫とかの子供だよな?」
というか、そうでなければ困る。
もし人間の子供を拾って三日も軟禁していたというのなら大事件だ。
我那覇がアイドルどころか犯罪者として有名人になってしまう。
「いや、人間の子供だよ」
「……おい、冗談はよせ我那覇」
「冗談でこんなこと言うと思う?」
それに、と我那覇は続ける。
「普通の子供なら自分もとっくに警察に預けてるよ。
でも普通じゃなかった、だからプロデューサーに来てもらったんだ。
プロデューサーは貴音や美希たちも不思議な力で助けたって聞いたから」
「僕は超能力者でも霊媒師でもないよ」
ついでに言えば助けた覚えもない。
半ば僕の責任でもあるし、僕が他人を助けるなんておこがましいにも程がある。
僕はただ、自分の敗残処理をしているだけだ。
その事にうちのアイドルたちを巻き込んでしまっていることに関しては、本当に申し訳ないと思っているけれど。
話を現実に戻そう。
我那覇は普通じゃない子供を拾った、と言った。
普通じゃなく、警察にも会社にも話せず僕に話した理由、それはもう一つしか考えられない。
怪異、だ。
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