過去ログ - 春紀「暗殺に成功して帰ってきたのに厄介なことになってた」
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124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 02:09:25.71 ID:3a5Qo4yWo

そうして早送りのような一日が終わった。
まだ神長が家に来て二日目だが、とてもそんな風には思えない。
それについては学校で顔を合わせていた期間がそれなりにあったから、ということにしておこう。

整備工場跡地のような受け渡し場所を離れるとあたし達は家に向かって歩いた。
この二人ととある研究施設で大暴れしたなんて、いまだに実感が湧かない。
飄々としたシリアルキラーと、完璧主義者の爆弾魔。
肩書きを見るだけで胸焼けしそうなくらいに濃いメンツだ。
あたしもあたしで暗殺者だしな。

途中、繁華街に入るとようやくそこでまともに呼吸が出来た気がした。
夜の街はこんなあたし達をすんなりと受け入れてくれたからだ。
やっと、暗殺者でも何でも無いあたし達になれた気がする。
着替えも終わったし、きっとあたしらがあの研究施設にいただなんて誰もが想像出来ないだろう。

「こうやってずっと遊んでられたらいいのにねー」
「遊びじゃないっての」
「全くだ。武智には緊張感というものが足りない」
「えー、ひどーい」

いつものように無駄口を叩きながら歩き続けた。
いつまでもこんな時間が続くわけないって、頭の何処かで感じながら。



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