過去ログ - 私にはだれにも言えない秘密があります。
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15: ◆XTaiiNXKpw[saga]
2014/06/07(土) 17:36:47.83 ID:TgGmjGRc0
『いつになったら来るんだ』


 島で唯一のションピングモールの前。少年が都会に住んでいた頃にはほとんど見たこともないような小さい駐車場で少年はメールを送る。幸い、梅雨の時期だったため暑さでのぼせることもなかった。

 少女と約束の時間から30分はたっている。湿気でべたつく服は不快感でしかなかった。


『雨止んだら行きますね』


「こいつ……本当に……」


 会ったら水たまりにでも放り込んでやろうか、そう考える。

 周りを見れば休日に加え島で唯一の娯楽施設というのもあり、この島では珍しいくらい人が集まっている。

 頼むから、早く来てくれ。願う。少女と物事を結びつけなければ、飛び降りたいぐらいなんだ。


「だーれだっ」


 後ろから荒い息とともに明るい声。振り向けば、白い肌は赤く火照っており髪は水滴を帯びるほどに濡れていた。


「そういうことを言う時は僕の目を隠すべきなんじゃない?」


「せんぱいにはわたし以外に話しかけてくれる友人がいたんですか!」


 少女はいつものように笑う。


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