過去ログ - 京太郎「ステルスっ子と」桃子「初夜」
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2: ◆n5gvlB4eNQ[saga]
2014/05/08(木) 21:02:44.46 ID:wTi8bd0B0
出会い

桃子「はぁ・・・・」

東横桃子は子供の頃から影が薄く人の気付かれる事が多くなかった。

勿論、両親もたまに桃子の姿を見失ってしまう事も少なくなく、桃子を完全に認識できる誰もいなかった。

ただ、一人の少年に出会うまでは…。


____


少年「お〜い」

ふと、遠くでこちらに向かって声をかける少年がいた。

桃子は『どうせ私の後ろにいる友達に声をかけてるっす』と自虐的に心の中でそう思ってると

少年「お前に声かけてるんだけど・・・?」

桃子は声のする方を見ると目の前には金髪の少年がすぐ近くにいた。

影が薄く人に気付かれにくい桃子は何度も人とぶつかるような距離になることは多く、その全てにおいてぶつからない様に避けていた彼女にとって『気付かれている相手』と『ぶつかりそうな距離』になるなんて初めての体験だった。

桃子「あ・・・あの・・・私のこと見えるっすか?」

桃子は恐る恐る金髪の少年に聞いてみた。

少年「何を言ってるかわかんないけど・・・・・一人なら一緒に遊ぼうぜ」

少年はそう言いながら桃子に手を伸ばした。

人に無視され続けた少女にはその手は少年の髪の毛と相まってとても眩しく見えた。

少年「俺、須賀京太郎。お前は?」

桃子「・・・わ、私は東横桃子っす!」

それが桃子と彼との出会いであった。




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