過去ログ - 飛鳥「そのキャラクターって、つくっているよね?」 菜々「ギクッ!?」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 00:47:00.88 ID:iLDUqSGx0

 残念ながらそれはボクの追い求めていたアイドルのアリカタではなかったけれど、でもそれよりももっともっと大切な、アイドルをやる上で最も大切な物。

 ボクは結局なんだかんだと言い訳を並べ立ててたけれど、なにより安心が欲しかったのだろうなと、今にして思う。言ってしまえば受けたかっただけだとも言えてしまうかもしれない、それはボクの嫌いな『空気を読む大人』と通じるもので、なにより嫌っていたはずなのに皮肉なことにボクは無意識にそこへと向かっていたらしい。

 でも、今ハッキリした。

「そうだね、確かになんだかズレていたよ。ボクらしくもなく、ボクらしからぬことを考えてた。どうあるべきかじゃなくて、どうありたいか、そういうことなんだね?」

「ふふふ」

「む、笑わなくてもいいじゃないか」

「いえ、ごめんなさい、ふふ、だって飛鳥ちゃん急に楽しそうな顔をするんですもん」

「ーーなっ!? そんなこと」

「何はともあれ、力になれたなら嬉しいです。ナナも場数を踏んでますからね! これからも困ったらお姉さんを頼ってくれていいんですよ?」

「……もうつっこまないからね。でもありがとう、おかげで目が覚めた。そう言えばプロデューサーも言っていたね、本当にボクらしくなかったよ。これからはボクとみんなを信じてありのままで、それを好きになってもらうために頑張るとしようかな」

「はい、そうしちゃいましょう! あ、噂をすれば帰ってきたみたいですよ。おはようございます、プロデューサーさん!」

 菜々さんの視線の先には開いた玄関扉、そしてプロデューサーが立っていた。


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