過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part10
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11: ◆AZRIyTG9aM[saga]
2014/05/10(土) 00:35:37.25 ID:V1EdhFAt0
『(……情報収集ありがとう)』

一方、菜帆にとりついてるベルセブブは、菜帆の近くにいた一匹の蝿と会話しながら、考えていた。

『(イルミナティ……マズイですね。バアルちゃんには邪魔をしないよう言われてますし〜。邪魔したらバアルちゃんに追いかけられますね)』

…そう。ベルセブブはバアルこと唯に協力を求められていたのだが、菜帆を巻き込みたくないために断り、その代わり邪魔はしない事を約束していたのだ。

『(バアルちゃんはどこに逃げても来れますし………だけど、加蓮ちゃんとみくちゃんに何言っても止まらないと思いますし、力づくで止めたら今日の新年会で美味しいご飯が食べられなくなるのも嫌ですね〜)』

だから、イルミナティの活動を邪魔はできない。かといって加蓮とみくを止めるとなると、今日の新年会がパァーになってしまう。

『(…菜帆ちゃんを危険な目に合わせたくないですし、ここは…)』

『じゃあ、ここから二手に別れましょ〜。加蓮ちゃんとみくちゃんは二人で原因を探ってください。私と菜穂ちゃんは怪我してる人や逃げてる人を安全な場所に避難させますから〜』

……そう。別行動をとり、自分がイルミナティの邪魔をしないで、尚且つ新年会にありつけることだ。

『(今回の目的は虐殺じゃなく、宣戦布告。それなら怪我して動けない人や逃げてる人を安全な場所に避難させても、その人達が今回の恐怖や現状を認識してるのなら、それは心に刻まれ、口伝えに広がる。だから、私はバアルちゃんの邪魔はしていないですよね〜)』

『(……それに虫たちの情報ですとこちらを観察してる人達がいるみたいですし、イルミナティかはたまた別の方達かわかりませんが私の手の内を見せるわけにいけませんしね〜)』

唯との約束を守り、尚且つ加蓮達の邪魔をしないように、更になるべく自分の実力を他者に見せないためにベルセブブは思考する。

実に悪魔とは思えないだろうが、己の利益と欲求に忠実に動くのは実に悪魔らしい。


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