11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 03:07:20.81 ID:xR3CJ1wJ0
ドアをノックする音で目を覚ます
「・・・」
どうせ主治医だほっておいても勝手にはいってくるだろう
自分の服装と涙の跡がないことを確認する
泣けるだけ泣いただけあって気持は平穏に落ち着いた
否、空虚が胸を埋めただけだった
どうせなるようにしかならない、その程度のこと自分に言い聞かせる
しばらくまっているとまたノックが聞こえた
「・・・?」
なぜ入ってこない?いつもなら私の声など待たず入ってくるというのに
するとドアの外から声が聞こえた
「寝てるのかな?それなら出直した方がいいかな?わざわざ起こしても悪いよね、
何事も第一印象が大事ってママも言ってたし」
ますます訳がわからない、何がドアの外にいるのだ
「え、具合が悪くて倒れてるとか・・いやそんな・・でも、まさか・・もし
そうだったとしたら、うん、ゆっくり、ゆっくり開けて寝ていたら明日こよう」
「おじゃましまーす」
小さなこえであいさつをしながらそろそろっと病室のドアが開いた
「・・・」
ほむらは唖然としてその珍客を見つめた
「・・・」
珍客の方もとってをもったまま、ほむらの顔を凝視する
見詰め合った状態で沈黙がおきる
・・・・誰?・・・・
ほむらの頭が疑問符でいっぱいになるが、その直後それらは一瞬にして吹き飛んだ
「・・こんにちは?」
自らの奇行をごまかそうとしたのか否か、少女が満面の笑みとともにいう
一言もしゃべれず、曇りない笑顔に身入ってしまった
それが暁美ほむらと、鹿目まどかとの出会いだった
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