過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 13:34:05.17 ID:uJQy19bc0

暫くして辿り着いた家屋は、

エルフ?「…ふむ、ここが住まいか、まあ予想の範疇ではあるな」

瓦の剥がれ気味な屋根にボロ壁、割れた窓を新聞で塞いだ、
まあ絵に描いたような下層市民の家だった。

いいところ"下の上"といったところ、借家とはいえ集合住宅でないところが、今はせめてもの救いか。


エルフ?「本音を言えば、裏切って欲しかったところではあるが」

男「偉そうに、言うなっ」ポカッ

エルフ?「あ痛っ!」


鍵を開けて中に入り、電灯をつける。
すえたようなカビの匂いが微かにした。

どうにも、落伍という言葉が浮かぶ部屋に思えた、いろんな意味で。


男「落伍とは、言ってくれるな」

エルフ?「あ、口が滑っていたか、すまぬ」

男「まあいいさ、この右足があっちゃあ否定したくても出来ないからな」

エルフ?「……」

男が足を小突くと、樫を叩いたような乾いた音がした。


エルフ?「…しかし、思ったより本が積んであるな、雑誌も、読めはせんが」

話せはしても、平仮名すら殆ど見てないようだから当然である。

言葉通りなら、学ばせればやはり半刻で覚えそうではあるが。



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