過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 08:29:47.50 ID:44+2Akow0
男の行く先に、2人の人影があった。
一人は見るからに不機嫌そうな商人然とした男。
もう片方は、俯いた外国の少女だった。
金の髪はその輝きを失い、美しいであろう肌はドロと煤にまみれて汚らしく、
その体をまたボロで覆っているわけだから、なおみすぼらしく見えた。
そんなところを、さっきの男が通りかかった。
商人「やあそこいくお兄さん、どうだい、景気の方は?」
男「…何を可笑しな、商人のクセに俺に景気を尋ねるのか?」
商人「いえいえ、あっしが訊いてるのは個人の懐具合の話ですよ」
男「…なるほど、そうか」
男の方は、酒のせいでさして頭が回っていない様子でした。
男「余裕がないわけでもない、むしろどうでもいい」
商人「はい?」
男の身なりは、歩みとは違ってそこそこ整っており、商人からしてみれば相応に景気の良さそうにみえた。
しかし、その奇妙な物言いに、商人は疑問を禁じ得ませんでした。
男「まあいい、ところでそっちのは娘か、どうしてそんなナリをさせている?」
商人「いえこいつは…所謂商品ってやつですよ」
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