過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/11(日) 11:20:36.14 ID:QZj4+W7l0
エルフ「これを見て客はお得に見えるだろうな、しかも割れやすいからと袋には更に余裕をもたせるので殊更大きく見える、な?」
男「……はぁ」
ここまで流暢に弁をまくしたてられると、男としても感嘆の声を漏らさざるを得なかった。
エルフ「…どうだ?私の考えが、少しでも理解できたか?」
少女は演説の最後を、そう締めくくった。
そうして、男に詰め寄ると、その双眸をじっと見つめる。
エルフ「…この商売はな、きっと面白いことになる、私にはその確証がある」
男「確証、か?」
エルフ「星の巡りに占いと、私の直感までもそう告げている、だか私一人では無理だ、だから」
少女は右手を、握手をするように男へと差し伸べた。
エルフ「どうか、私に恩返しをさせて欲しい、頼む」
男「………」
男は、差し出されたその小さな手を
黙って掴んだ。
エルフ「……よかった」
男「…いいだろう、但し、失敗した時には責任として売っぱらうからな」
そう男は脅迫まがいのことを言ったものの、エルフはついと口角をニヤリと上げて
エルフ「できんクセに」
と慣れたようにやり取りを交わした。
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