5: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 12:55:59.34 ID:zyFBEZ370
男子高校生が目を覚ましたとき両親は涙を流して喜んでいた。医者が両親に語っていたのだ。
「もしかしたら二度と意識が戻らないかもしれない。体の傷というのは元に戻るけれども、脳に強い衝撃が与えられている可能性がある。そのときは覚悟をしてもらわなくてはならない」
と。言葉を濁してはいたものの、何がいいたいのかというのは両親にもわかっていた。だからこそ、男子高校生が目を覚ましたとき、何よりも両親は喜んだのだ。髪の毛の色が灰色へと変わったことなど、まったくどうでもいいことだった。
両親は男子高校生に事故の話しをして聞かせた。事故の前後の記憶を息子が失っていたからだ。
両親にこのように尋ねた。
「どうして俺は病院にいるのだ」
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