4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 19:55:14.63 ID:OHJpcaUT0
001
シャッターを切る音が耳朶を心地良く打つ。
被写体となるのは我が765プロが誇る癒し系アイドル、萩原雪歩だ。
彼女は今現在、僕の眼の前でワンピースの水着姿で撮影をしている最中だった。やはり萩原には白が似合うと思う。
人間には、その人に似合う色が必ずある。
ここは僕の独断と偏見で申し訳ないが、敢えて765プロのアイドルに喩えるとしよう。
天海は桃色、如月は青、菊地は水色、水瀬は赤、高槻は橙、あずささんは群青、双海姉妹は黄、星井は金、我那覇は黄緑、四条は紫。
そして先述した通り、白の萩原。
僕は黒だ。
どす黒く、澱んで濁っている。
だからだろうか。純白、純潔、清純――そんな言葉が最も似合いそうな萩原は、僕にとってとても眩しく憧れる存在なのだ。
他の誰が何と言おうと、僕は歪んでいる。
忍野にも、 ひたぎにも、羽川にも言われたことだ。
僕は、相手が誰であろうとも困っている人がいたら助けてしまう、極度の『お人好し』だ。
死にかけの誇り高き吸血鬼を見て自分の命を差し出してしまう程の大馬鹿野郎だ。
そのこと自体は否定もしないし、今後やめるつもりもない。
やらない口先だけの善よりも行う偽善の方がまだましだ。
その歪みっぷりから扇ちゃんという影まで産み出してしまった位だが、僕が僕である以上は変わるつもりはない。
だが、僕という人間を外から観察したら、やはりきっと気持ち悪く歪んでいるのだろう。
それはもう見る人によっては、吐き気を催す程に。
自虐は行き過ぎると唯の嫌味だし、裏方の僕のことを知りたい人などそうはいまい。
話を戻そう。
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