15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 22:44:15.92 ID:ahY0O59U0
しえな「……ここだけの話、な」
乙哉「?」
しえな「武智が寮部屋の中でチョキチョキやって、家具とかに少し痕が残ったりしていたんだが…」
しえな「……お前がいなくなってからも、その切り痕を見てボンヤリしていてさ」
しえな「いま思えば寂しかったんだろうな……」
しえな「だから、こうして再びお前と会えて……ボクは嬉しいよ」ニコッ
乙哉「っ」ボッ
しえな「? どうかしたか??」
乙哉「い、いや……なんでもないよ」カアァ
しえな「大丈夫か? 幸い、ここは病院だから…」
乙哉「だから大丈夫だって! それ以上近づくとバラすからっ」
しえな「たく、わからんやつだな……」ハァ
確かに、ボクは恥ずべき退場の仕方をした。
それは武智の言う通り、吐き出さなければ胸の奥にずっと引っかかっていたものだろう。
乙哉「ちょっとタンマっ、なんかダメなんだって。顔がちーかーいーっ!」カァ
しえな「むう、これではまるでボクがいじめをしているみたいじゃないか」プン
あの学園生活で、何かを成す事は出来なかったかもしれない……。
しかし、得たものはあったようだ。
……室内に咲く2つの笑顔が、その証明なのだろう。
<了>
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