19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:15:05.34 ID:SCFqxrX60
 これが美希と交わした最後の会話、それ以来美希とは会ってないの。 
  
 この日の夜、美希から別れようってメールがきたわ。 
  
 急いで電話かけたけれども、美希は電話に出なかった。 
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2014/05/09(金) 21:15:46.77 ID:SCFqxrX60
 このまま、美希と会えないままお別れなのかしら。 
  
 せめて、あの日のことを誤りたい1、せめて最後は笑顔でお別れしたい・・・・・・ 
  
 刻々と迫る式の時間に、顔が青ざめている私を鏡が映し出す。 
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2014/05/09(金) 21:16:36.33 ID:SCFqxrX60
 伊織。 
  
 ふと思い出す美希の声、それと同時に懐かしさと悔しさから涙が顔を伝う。 
  
 ねぇ、美希。 
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:17:14.93 ID:SCFqxrX60
 ううん、弱くなったんじゃないわ。 
  
 美希と恋して、優しくなれたの。 
  
 「美希・・・・・・」 
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:17:59.75 ID:SCFqxrX60
 全く、誰のせいよ。 
  
 私を泣き虫にしたのはアンタだからね、あとでこちゃんいうなっての。 
 ・・・・・・? 
  
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:18:36.64 ID:SCFqxrX60
 久々に聞くその声に、私は少し火照るのを感じる。 
  
 やっぱり私はまだ美希のことが好きで諦められないんだ。 
  
 だからこんな幻聴を・・・・・・ 
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:19:13.55 ID:SCFqxrX60
 「美・・・・・・希・・・・・・」 
  
 もう一度、美希を呼ぶ。 
  
 今度は虚ろじゃなく、美希に向けて。 
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:20:05.29 ID:SCFqxrX60
 「さてと、時間もないの」 
  
 「そうね、もうすぐで式が・・・・・・」 
  
 「何を言ってるの伊織?」 
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:20:59.36 ID:SCFqxrX60
 「さーて、行くのなの!しっかり捕まっててなの」 
  
 助走をつける、美希いや待ってその先2階・・・・・・ 
  
 「いやあああああああああああああああ!!!!!」 
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:23:09.67 ID:SCFqxrX60
 「ちょっと!こんなことしたらアイドルどころか日本にいられなくなるかもしれないわよ!」 
  
 水瀬財閥のネットワークでは、国内は当然逃げ場は無く、海外でも危ういかもしれない。 
  
 「・・・・・・時間無いから詳しくは車の中でなの」 
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:24:02.31 ID:SCFqxrX60
 「・・・・・・これがみんなからの伝言なの、伊織」 
  
 「ばっかじゃないの・・・・・・」 
  
 ドレスが塗れてぐっしょりなのがわかる。 
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