過去ログ - 伊織「碧い世界へあなたと」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:26:52.10 ID:SCFqxrX60
拝啓 伊織お嬢様

この手紙を受け取られているということは、もう式場から離れられていることだろうと思います。
幼い頃から伊織お嬢様のお目付け役として過ごしてきた日々でしたが、大変楽しい日々でございました。
今回の件で旦那様から任を解かれることになるでしょうが、気に病まれないようにお願いしいたします。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:28:05.07 ID:SCFqxrX60
手紙を読み終わり、静かに封を閉じる。

ありがとう新堂、今ままで私のワガママを聞いてくれてありがとう。

さようなら。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:28:49.91 ID:SCFqxrX60
席に押し付けられる感覚の後、飛行機が離陸していく。

ここまで追っ手が来ないのにちょっと不安を感じてたけど、今のところ問題なしかしら。

「はー、どうするのでこちゃん。日本帰れなくなったよ?」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:29:39.65 ID:SCFqxrX60
「やっぱりね、ミキは伊織と一緒にいたいの。2人だけになってもさ」

美希の言葉に少し顔が熱くなるのを感じる。

「・・・・・・ずいぶん大胆なこと言ってくれるわね」
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:30:15.58 ID:SCFqxrX60
「ところで、伊織なんでイタリア?」

「・・・・・・昔ね、家族である場所を訪れたことがあってね」

「へぇー、どんなところ?」
以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:31:23.11 ID:SCFqxrX60
ボートを借りて、あの懐かしい洞窟まで近づく。

「伊織ー、あーづーいーのー」

片側で漕いで美希がだれかけてる。
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:31:51.09 ID:SCFqxrX60
「さて、美希。着いたわよ。ここが青の洞窟の入り口よ」

「伊織ー、どこが青なの?」

「この洞窟の中よ、さて美希、潜るわよ」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:33:15.47 ID:SCFqxrX60
潜って洞窟を抜け、ボートの上に這い上がる。
美希は一足先に上がっていたようで、目の前の光景に目を奪われていた。
「・・・・・・すごいなの」
吸い込まれた光が海を輝かせ、洞窟自体が青く輝いている。
「すごいすごい!・・・・・・でも、なんでミキをここに?」
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:34:02.05 ID:SCFqxrX60
「それでね、私が世界で1番大好きな人とここに訪れるのを夢持ってたの」

そう語って美希を見ると、目を落としたまま少しおちつかない感じだった。

「・・・・・・それがミキで良かったの?・・・・・・」
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:34:31.22 ID:SCFqxrX60
「美希、アンタの笑顔よ。大好きな人の笑顔が加わってこの景色は完璧になるの」

私の夢は、この私の1番の場所を1番大好きな人と見て、1番大好きな笑顔を見ること。

「伊織・・・・・・」
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:35:25.86 ID:SCFqxrX60
「ねぇ、美希。私とずっと一緒でいましょう。この先なにがあるかわからないけど。2人なら、大丈夫」

言っちゃったわね、でも美希となら一生一緒にいられるわ。

喧嘩もしちゃうかもだけど、それが幸せなんだってことだと思う。
以下略



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