77: ◆TRhdaykzHI[saga]
2014/05/13(火) 20:13:09.95 ID:/h/l3jH+o
勇者「……たとえそうだったとして、じゃあどうすればいいんだ?」
勇者「神になんて……俺たちが対抗できるものなのか」
忍「絶対無理でしょうね!!」
勇者「うるせっ! 鼓膜破れる!」
忍「まあ常套手段としては生贄を神様に捧げたり? そういうのが有効なんじゃないですかね」
勇者「生贄って……」
忍「東国では普通ですよ?一人死ぬのと、大勢の人が死ぬのとでは、どちらが種にとって善か一目瞭然じゃないですか」
忍「生贄に選ばれたその一人も、皆を守って死ねるのだから、誇らしいことです」
勇者「……」
忍「犠牲の上に成り立つ平和なんて嫌だ!なんて思ってるわけじゃないですよね?」
忍「犠牲の上に成り立ってない平和なんて、存在しませんよ。
勇者様、いまあなたがこの平和な世界で暮らせているのも……」
忍「あなたが知らない犠牲があったからにほかならないと思います」
勇者「……随分物知りだな。その犠牲ってじゃあ、何だよ。
誰が犠牲になったって言うんだ?」
忍「さあ。私が知ってるわけないじゃないですかーやだー」
忍「……でも、次はあなたたちの番じゃないですか?」
勇者「……は?」
忍「勇者様と魔王様、その時が来たら、どちらが生贄になるのですか?」
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