24: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:52:45.00 ID:Zzp1A0AIo
真美が木べらで具材を炒めている間にベーコンを一口大に切っていく。
奮発してブロックベーコンなぞ買ってしまったので、少々面倒ではあるが肉の食感が楽しめる程度の厚さに切っていく。
「わわっ、ちょっと焦げてきちゃったかも!」
25: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:53:20.56 ID:Zzp1A0AIo
少し古めの備え付けのガス台をかちゃかちゃいじって火を弱める。
そしてベーコンを投入。
「お肉って先に焼くんじゃなかったっけ?」
26: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:53:48.73 ID:Zzp1A0AIo
「いやいや、いつもカッコいいけどどこか安心できる感じってことだよ」
「そうかしら?特に意識したことはないのだけれど」
「そういうところがかっこいいの♪」
27: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:54:34.59 ID:Zzp1A0AIo
「いっぱいこびりついちゃってもったいないねえ」
「そうね、だからこうするの」
ビンに水を3分の1ほど入れて蓋をしっかり閉め、シェイク。
28: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:55:06.67 ID:Zzp1A0AIo
「妹かあ。えへへ、こんなお姉ちゃんがいたら真美も嬉しいな」
「私なんかでいいの?」
「千早お姉ちゃんだからいいんじゃん」
29: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:56:05.44 ID:Zzp1A0AIo
「お湯はもう沸いた?」
「うん、ばっちり!」
「じゃあ塩をひとつまみ入れてくれる?」
30: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:56:46.06 ID:Zzp1A0AIo
「ここからは少しズルをします」
「どういうこと?」
「こういうこと」
31: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:58:08.20 ID:Zzp1A0AIo
「えー!火止めちゃうの!?」
「そう。後はゆで時間のぶん待つだけよ」
ぴっ、予め8分に設定してあったタイマーを起動。
32: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:59:05.19 ID:Zzp1A0AIo
折りたたみ式のちゃぶ台を塗れ布巾でふき、麦茶を改めてつぐ。
BGMは食事時にふさわしく、モーツァルトなんてどうかしら。
流れ出る小さな夜の音楽、まさに今晩にふさわしいと思う。
そうこうしている内にゆで時間が終了。
33: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:59:37.60 ID:Zzp1A0AIo
蓋を開ける。すると中からは黄金色のパスタが顔を出す。
「見た目だけじゃまだ……」
「一本食べてみる?」
34: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:00:24.59 ID:Zzp1A0AIo
真美にざるをもってもらって、パスタの湯切りをする。そして軽くお湯をまとった状態の麺をトマトソースに加え再点火。
「ソースと混ぜるだけじゃないんだ」
「少し炒めたほうが馴染む気がするのよね」
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