31: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:58:08.20 ID:Zzp1A0AIo
「えー!火止めちゃうの!?」
「そう。後はゆで時間のぶん待つだけよ」
ぴっ、予め8分に設定してあったタイマーを起動。
32: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:59:05.19 ID:Zzp1A0AIo
折りたたみ式のちゃぶ台を塗れ布巾でふき、麦茶を改めてつぐ。
BGMは食事時にふさわしく、モーツァルトなんてどうかしら。
流れ出る小さな夜の音楽、まさに今晩にふさわしいと思う。
そうこうしている内にゆで時間が終了。
33: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 00:59:37.60 ID:Zzp1A0AIo
蓋を開ける。すると中からは黄金色のパスタが顔を出す。
「見た目だけじゃまだ……」
「一本食べてみる?」
34: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:00:24.59 ID:Zzp1A0AIo
真美にざるをもってもらって、パスタの湯切りをする。そして軽くお湯をまとった状態の麺をトマトソースに加え再点火。
「ソースと混ぜるだけじゃないんだ」
「少し炒めたほうが馴染む気がするのよね」
35: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:01:05.48 ID:Zzp1A0AIo
「ごめんなさいね、フォークがないからお箸で」
「ううん、真美もお家ではお箸で食べちゃうことあるし」
「それじゃあ」
36: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:01:36.38 ID:Zzp1A0AIo
「良かったら粉チーズ使って」
「ありがと!」
麺をひとつかみ、ちゅるちゅるとすする。
37: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:02:37.31 ID:Zzp1A0AIo
「美味しい……」
「本当?なら作った甲斐があったわね」
アルデンテの麺とシンプルな味のソースが良くマッチしている。
38: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:03:33.74 ID:Zzp1A0AIo
あんなに暗い顔をしていた真美を、幸せに出来たことに関しては誇ってもいいのではないか。
「なんでもないわよ、楽しい夜だって、そう思っただけ」
どうせ亜美と喧嘩したとか、そんな小さなことがこじれてしまったのだろう。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/11(日) 01:03:59.92 ID:XTJWD5r80
あかん・・腹減ってきた・・・
40: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:04:43.17 ID:Zzp1A0AIo
「いや〜でも今日は月が綺麗だねえ」
「ええ――」
41: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/11(日) 01:05:10.78 ID:Zzp1A0AIo
「私、死んでもいいわ、かしら?」
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