過去ログ - 【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」
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127: ◆UeZ8dRl.OE[saga]
2014/05/13(火) 12:23:21.16 ID:ZI4UtsUAO
時雨(今、何が、起きた? いきなり砲撃が飛んできて、夕立がボクを突き飛ばして――そうだ、夕立は!?)

時雨「夕立!?」

夕立「あはは……これじゃもう、戦えないっぽい……」

時雨「どうして庇ったりなんかしたんだ!」

夕立「体が……勝手に動いたっぽい……」

時雨(致命傷ではないけど、これじゃ夕立は動けない……このままじゃ狙い撃ちされる!)

時雨「夕立、少し痛いだろうけど我慢してね」

夕立「痛っ……時雨?」

時雨「絶対に君を沈めさせたりなんかしない。ボクは何時だって願ってる。ボクは何時だって信じてる。二度と誰も沈まないし、誰も悲しまない世界が来るって――だから、諦めない!」

夕立(時雨の背中……温かいっぽい……)

時雨「寝ちゃったか……じゃあ夕立が鎮守府で気持ち良く起きられる為にも、行くよ!」




――――残弾3。

時雨(よし、リ級一隻撃沈!)

――――残弾2。

時雨(至近弾……まだだ!)

――――残弾1。

時雨「あぁぁぁぁぁぁっ!」

――――残弾……0。

時雨(ははっ、ヲ級改を中破には出来たね、ボクもちょっと驚きだよ……でも、流石にちょっと疲れたかな……)

時雨「弾は尽きて、燃料も空。敵は残り四隻。駆逐艦二人でこれだけ戦えたなら、十分だよ。ね、夕立」

夕立「むにゃ……時雨……だーい好き……」

時雨「こんな時にそんな幸せな寝言を聞けるなんてね……本当に、君の姉で良かった」




――――全ての敵砲門が、もう一歩も動けない時雨と夕立へと向けられる。止まったままの標的に当てることなど、造作無い。




時雨「――雨は、いつか止むんだよ」

――――目を閉じる。

 ――――絶望したから?

――――否。

 ――――諦めたから?

――――否。

 ――――ならば何故?




――――信じているから。




?「弱いものイジメして勝った気でいるの? だっさーい!」

――――続く。


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