過去ログ - 【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」
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196: ◆UeZ8dRl.OE[saga]
2014/05/16(金) 04:00:28.97 ID:pNTgMjVAO
大鳳「この間は鎮守府を案内してくれてありがとう」

古鷹「いえ、お役に立てたなら何よりです」

大鳳「古鷹は何でここに? その、何というか……変じゃないでしょ?」

古鷹「別に提督は変わった艦娘だけを狙って迎え入れてる訳じゃないですし、皆は個性的なだけですよ」

大鳳「そ、そうね」

大鳳(個性で済ませていいレベルなのかしら……)

古鷹「えっと、私がここに来た理由、でしたよね?」

大鳳「えぇ、良ければ聞かせてもらえるかしら」

古鷹「……性能です」

大鳳「性能?」

古鷹「火力・雷装・対空・装甲・耐久力。どれも新しく着任した重巡洋艦より劣っているから、お前はいらないって言われちゃいました」

大鳳「そんなのって……!」

古鷹「別に悲しいとかはなかったです。お役に立てなくて悔しい、とは思いましたけど……」

大鳳(確かに艦娘も兵器である以上、そういう判断を下されてもおかしくない……その提督を責めるのは筋違いだわ、でも……)

古鷹「そんな顔しないで下さい。私は別に前の提督を恨んだりしていませんよ」

大鳳「優しいのね」

古鷹「私を建造して下さった方ですから」

大鳳「それで、ここの提督には何て言われたの?」

古鷹「それが――」




古鷹「ここには愛宕さんや利根さんも居ます。何故私を受け入れたんですか?」

提督「それ、何か関係あるのか?」

古鷹「私はお二人と比べたら総合的に性能が劣っていますし……」

提督「あぁ、確かに言われてみりゃそうだな」

古鷹「だったら何故――」

提督「性能だけでお前等戦ってんのか? 深海棲艦倒すのは高性能の奴等に任せて、鎮守府で優雅に吉報を待ってたいのか? 仲間が沈んでいくのを、黙って見てるのか?」

古鷹「そんなわけないです!」

提督「ん、なら問題ない」

古鷹「え……?」

提督「戦う意思があるなら、戦わせてやる。守りたいものがあるなら、守らせてやる。やりたいことがあるなら、やらせてやる。他人のやり方なんざ知ったこっちゃない、性能が足りないってんなら個性と作戦とやる気でカバーだ」

古鷹「……ふふっ」

提督「そうだ、笑って戦え、自分を誇れ、胸を張れ、俯くな。そんでもって、勝って最後まで生き残って泣け」

古鷹「――はい!」




古鷹「――って言われました」

大鳳(提督って意外に熱い人だったのね……)


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