過去ログ - 【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」
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36:1[saga]
2014/05/11(日) 16:53:36.40 ID:BkitVJHAO
金剛を旗艦とした第一艦隊は、南方海域にて新たに確認された新型深海棲艦を撃滅するべく、提督の乗るPUKAPUKA丸と共に出撃する。

まだまともに提督と話したことすらない大鳳は、何故自分が選ばれたのか理由が分からず、待ちに待った初出撃だというのに浮かない顔をしていた。

瑞鳳「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ、提督はとってもいい人だから。たまに寝惚けて格納庫まさぐってくるけど……」

夕立「提督さんと一緒なら、とっても素敵なパーティーになるっぽい!」

緊張を察したのか、大鳳に二人が話しかける。今は集まっていた時とは違い、二人ともいつもの緩い雰囲気に戻っていた。

大鳳「二人ともありがとう。でも、万全な補給はしてもらったけど、訓練の方が……」

今から向かうのは、今最も激戦地だと言われている海域だ。着任後にしたことといえば、遠征と鎮守府内の散策だけの大鳳にとって、緊張するなというのは無理な相談だった。

瑞鳳「大丈夫だよ、今日は多分実際に肌で体感してもらうのだけが目的のはずだから」

夕立「この艦隊なら何も心配することは無いっぽい!」

提督への信頼なのか、自分達の実力を信じているのか、はたまたその両方なのか、二人に緊張の色は全く見られない。それは他の艦娘達についても同様だった。

金剛「テートクゥ! たまには秘書艦を加賀から私にチェンジするネー!」

提督「加賀が許可したらなー」

比叡「提督、帰ったらカレーの味見を……」

提督「赤城、帰ったらカレーが待ってるぞ」

赤城「今なら魔の五分すら容易く乗り越えられそうです」

比叡「ヒェー! せめて金剛お姉様と二人で一口でいいから食べてください!」

金剛「提督、武運長久を……」

提督「こらこら逃げるな、カレーの海に沈む時は仲良く一緒に逝こうじゃないか」

金剛「嫌デース! もうあの紫の大海は懲り懲りデース!」

こんな調子で本当に大丈夫なのかと、ますます大鳳は表情を曇らせていく。聞き及ぶ限り、新型深海棲艦は砲撃・雷撃・航空戦の全てを行える異質な艦らしく、数々の艦隊を返り討ちにしている悪魔と呼ばれていた。




赤城「――――報告、前方約70000。敵艦影を捕捉しました」




――戦闘開始の合図は、唐突に打ち鳴らされた。


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