過去ログ - 【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」
1- 20
755: ◆UeZ8dRl.OE[saga]
2014/05/31(土) 03:10:41.11 ID:2fkHHgMAO
提督「朝潮」

朝潮「はい」

提督「コレ、何に見える?」

朝潮「指輪です」

提督「コレは?」

朝潮「書類です」

提督「今から俺が何を言うと思う?」

朝潮「次の作戦内容についてですよね?」

提督(俺がこの状況でどう切り出せばいいか、頭の中で作戦会議はしたい)

朝潮「それとも、何か私が気付かないうちに大きな失敗をしていて、そのお叱りのためとか……」

提督「断じてそれはないから安心しろ、頼むからこれ以上切り出しにくくしないでくれ」

朝潮「そんなに重要な作戦会議を、こんな鎮守府の片隅で私達だけでやってよいのですか? せめて加賀さんだけでも交えた方がよいのでは……」

提督「いや、朝潮にとって大事な話だから二人だけの方がいいんだ」

朝潮「極秘作戦、ということなんですね」

提督「あー……うん、もう考えるだけ無駄な気がしてきた。朝潮、この書類読んでしてもいいと思ったなら、この指輪填めとけ。嫌なら海に投げ捨てろ」

朝潮「作戦指令書と作戦に必要な物品ですね、拝見します。……ケッコンカッコカリ……練度上昇……受理以降の異動禁止……現在の司令官と一生を共にしたいと願うならば、ここに記入されたし……?」

提督(真面目過ぎるからな朝潮は、頭から湯気が出そうな程顔が赤くなってやがる)

朝潮「あの、司令官、こ、コレ、書類を間違えているのでは……」

提督「指輪も渡したろ、間違えてないぞ」

朝潮「でも、司令官には加賀さんが……」

提督「本当に結婚する訳じゃないし、加賀もお前も大事なうちの艦娘だ。そこに明確な差は無い」

朝潮「……本当に、この指輪も頂いてよろしいのですか?」

提督「突き返されても困るし、売るなり何なり好きにしろ」

朝潮「――駆逐艦、朝潮型一番艦、朝潮。敬愛する司令官の為、これまで以上に力の限り戦わせて頂きます!」

提督「こんな時まで堅苦しくなくていいんだぞ?」

朝潮「……あの、出来れば一つだけお願いが……」

提督「何だ?」

朝潮「頭を、撫でて頂けませんか?」

提督「……あぁ、何時でも撫でて欲しくなったら言いに来い、たまにはリラックスしろ」

朝潮「何だかこうしていると、とても心が満たされる気がします」

提督「息抜きは大事だ。朝潮もこの機会に肩の力を抜くことを覚えろ」

朝潮「――はい」




――――その時生真面目な少女の見せた笑顔は、赤い夕陽を背に、とても輝いていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/537.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice