8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/11(日) 23:01:23.59 ID:rMT0qrsn0
あの子が居なければ、今の千早はここに居なかったのかもしれない。
「そ、それでね……お母さん」
千早の口から出た「お母さん」と言う言葉に、私は思わずびくりとした。
「……その、今日、母の日だから……その」
おずおずと千早が差し出したのは、1輪の真赤なカーネーション。
一瞬、驚いて固まってしまったが、千早の手からそれを貰い受けた。
「ありがとう、千早…本当に」
ひょっとして、これを渡しに来ただけ?
少し不思議に思っていると、千早がまた、気まずそうに口を開く。
「晩ご飯を……」
「……」
「……その……作りに……春香が料理を作ってあげたらって、言うから……だから……」
なるほど、そう言う事か。
娘が母の日に料理をしてくれると言う事が、まさか現実に来ようとは思わなかった。
「じゃあ、お願いしようかしら」
「……台所」
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