5: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/12(月) 00:56:15.86 ID:KFOoVKQP0
朝の、まだ動き出す前の静謐な街の空気や人の居ない事務所。
こうして普段見ない景色を見れたのはやはり、三文の徳なのかもしれない。
そんな事を考えていると、プロデューサーさんがコーヒーを淹れて持ってきてくれた。
対面のソファーに座り、カップの持ち手部分を私の方に向けて差し出してくれるその気遣いが彼らしく、また頬が緩む。
受け取ったカップに砂糖とミルクを入れ、スプーンでかき混ぜて一啜り。
砂糖ので抑えられたほろ苦さと甘みが口の中で混じり合う。
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