8: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/12(月) 00:59:24.51 ID:KFOoVKQP0
時計を見ると、既に長針が1周する程時間が経っている。
そんなに眺めていたのかと自分の事ながら恥ずかしくなり、顔が火照るのがわかった。
プロデューサーさんはまだパソコンと向き合っている。
仕事の邪魔になってはいけないので声をかけたりはせず、ソファーから動いたりもしない。
手持ち無沙汰ではあるけれど、それを嫌と思わない自分がいた。
話したり、何をするでもなくただ同じ空間を共有しているこの静かでのんびりとした時間がずっと続けばいいとさえ。
時計の針がもう2周した頃、音無さんがやって来て律子さんが続いてやって来た。
その間、会話は本当に二言三言。
たったそれだけなのに、私の胸は充足感で満ちている。
わずか三時間の、私とプロデューサーさんだけの時間。
けれどとても穏やかで大切な三時間だった。
13Res/5.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。