11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:13:54.89 ID:DoXkrPE9o
「と、とりあえず頑張ってみるねっ」
それから春香は紙とにらめっこをして、うーんうーんと唸っていた。
サインが中々決まらなかったみたいで、結局生徒手帳を返してもらったのは8分後、チャイムの鳴る直前だった。
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2014/05/12(月) 02:14:30.73 ID:DoXkrPE9o
「ううん、大切にするよ」
これ、よーくみるとひらがなの「あまみはるか」を組み合わせてある。
凝ってるなぁ。アイドルっぽくてかわいいサインだった。
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2014/05/12(月) 02:14:56.44 ID:DoXkrPE9o
「あたしと、さ。良かったら、友達になってくれない?」
「……うんっ」
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2014/05/12(月) 02:15:22.53 ID:DoXkrPE9o
そんで、あたしたちはニ年生になった。
春香たち765プロのアイドルは一躍有名になって――今日は、春香の久しぶりの登校。
……も終わって、今は帰宅途中。街で一番大きいCDショップの前を通りかかった。
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2014/05/12(月) 02:15:57.33 ID:DoXkrPE9o
友人のアゲハが茶化しを入れる。
「もう、売れっ子発言だなぁ」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:16:37.45 ID:DoXkrPE9o
初めて会った時から変わらないリボンの位置、色、形。
離れていても、テレビの中にいても……それで春香だ、って分かる。
「アイドルの天海春香さん……ですよね」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:17:05.10 ID:DoXkrPE9o
春香は中学生っぽい男子二人組に、声をかけられていた。
「……ダメダメ。そういうのは事務所を通さなきゃ」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:17:54.08 ID:DoXkrPE9o
「でも、事務所に怒られたりしないの?」
あたしがそう言うと、春香はまずい所を指摘された、って顔をしたけれど、すぐに笑顔になった。
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2014/05/12(月) 02:19:02.64 ID:DoXkrPE9o
「はいっ。応援、ありがとうございます!」
「こ、こちらこそありがとうございましたっ」
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2014/05/12(月) 02:19:29.25 ID:DoXkrPE9o
「そーだよ」
あたしとアゲハがそう言うと、春香はこう返した。
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2014/05/12(月) 02:20:08.39 ID:DoXkrPE9o
「いいこというねぇ、春香」
「も、もう、アゲハ……恥ずかしいよ」
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