20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:19:29.25 ID:DoXkrPE9o
「そーだよ」
あたしとアゲハがそう言うと、春香はこう返した。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:20:08.39 ID:DoXkrPE9o
「いいこというねぇ、春香」
「も、もう、アゲハ……恥ずかしいよ」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:20:41.11 ID:DoXkrPE9o
「うん?」
「あたし、春香の一番最初のサイン、肌身離さず持ってるんだ」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:21:18.83 ID:DoXkrPE9o
「そうそう。これ、あたしのお守り」
「いいなぁ、ケイ」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:21:56.11 ID:DoXkrPE9o
「に、ニヤニヤって……」
自慢してみたい。このサインはあたしの大親友が書いた、初めてのサインだって。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:22:57.11 ID:DoXkrPE9o
「うん、気をつける。えへへ」
春香は「みんなを笑顔にしたい」って、アイドルをしている。
だから失敗しても、嫌なことがあっても、頑張れるんだってさ。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:24:26.02 ID:DoXkrPE9o
『事務所に無断でサインしたら怒られるなぁ』ってしょげても、またファンのために頑張る。
そんな純粋なアイドルもいるんだよ、って。あたしは、声を大にして言いたい。
「ねぇ、春香」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:25:58.70 ID:DoXkrPE9o
「この生徒手帳にも、サイン書いてくれない?」
取り出すのは、ニ年生の真っ白な生徒手帳。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:27:27.09 ID:DoXkrPE9o
「え? うん、いいけど……私のサインなんか、欲しいの?」
「『春香のサイン』だから欲しいの! ねっ、ケイ」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:28:45.88 ID:DoXkrPE9o
「それなら……」
ちょっと待ってて、とペンを探す春香を横目に、あたしとアゲハは微笑み合っていた。
あの時練習したサインは、もう春香のトレードマーク。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/12(月) 02:30:15.89 ID:DoXkrPE9o
漫画版に出てくる同級生がかわいいです。
お読みいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。
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