10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/12(月) 20:40:17.68 ID:WmSvF+Wh0
「……何してる、神原」
「む? 阿良々木先輩ではないか、おはよう」
「あら、おはようございますプロデューサーさん」
「おはようございます……速やかに僕の質問に答えろ、神原」
暖かな日差し、心地よく耳朶をくすぐる喧騒、緩やかな職場の空気、それは麗らかな午睡の時半。
デスクワーク最大の敵は眠気だ。
ひたすらパソコンに向かい打鍵をしていると強烈な睡魔に襲われる。
各々で対策をし仕事に励むのが社会人としての義務とも言えるが、僕はこの状況を悪くないと感じている。
睡魔と戦いながらの仕事。
不謹慎ではあるが、何とも牧歌的で平和の象徴のようじゃないか。
波乱万丈な人生とも形容できる道を歩んできた僕でさえ、思わずこの時代に産まれたことに感謝してしまうくらいだ。
そんな穏やかな午後、 僕が営業から戻ると、神原と音無さんは一冊の邪悪な本を読み解いていた。
「何って、私が高校時代に書いた阿良×メメの薄い本だ」
「発禁だそんな本! 今すぐ回収処分しろ!」
「何故だ、別段迷惑を掛けている訳ではなかろう」
「僕が多大な精神的被害を被っているんだよ!」
よりにもよって忍野って!
ってことはこいつ高校の時そんな目で僕と忍野を見ていたのか!?
いや、知ってたけどさ!
目に見える形で具現化するんじゃないよ!
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