過去ログ - 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第33位【アラフォーマーズ】
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893: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2014/06/05(木) 00:43:40.68 ID:ChCAm9pXO


京太郎「対面――南家は、混一色風だけど違いますね」

京太郎「萬子は持っているけど、多くはない……萬子が切られたときに、そこまで鳴きを考慮してません」

京太郎「鳴き自体は結構考慮してはいるみたいだったけど……どれにも同じ扱い」

京太郎「1・9索は単純に不要牌」

京太郎「言うなら、繋がりにくいから……打A筒は小走プロにB筒が二枚切られたから――こっちもやっぱり繋がりにくい」

京太郎「字牌をそれより後に切ったのは……字牌が繋がって副露可能になることを見込んだからですかね」

京太郎「……ってなると、手牌には対子がありますね。少なくとも鳴けばその後も続いていけそうとは思ってたみたいなんで」

京太郎「で、まぁ、役牌をなんらか持ってる感じですけど――」


 オカルトというのは、公然の秘密のようなもの。

 かつてのインターハイの解説にて三尋木咏は松実玄を指して「ドラゴンロード」と表したが――。

 あくまで彼女は明言はしなかった。

 明確に、絶対に、確実に、全てのドラが松実玄に集まる法理があり道理が決まり術理があるとは――――言わなかった。


 皆、“そんな傾向にある”“そんな牌譜にある”“そういう風にツイてる”――としか言わない。

 それがオカルトとか、能力だとかは公然とは語られ得ない。

 精々、茶化して「また○○だ」と言われるくらいだろう。

 ――これが同じく麻雀の道を極めんとするものにとっては別だが――。

 とにかく、どれだけあからさまで明らかなるものであっても、人は能力という概念を認めない。


 言うのが憚られるのか。言うのが馬鹿馬鹿しいのか。――どちらなのかは京太郎も知らない。

 ただ人は、なんとなく信じてもいるがなんとなく疑ってもいる。

 そんな、自分達とは異なる法則で動くものがいると生理的に認め難く無意識に忌避しているのかもしれないし、

 単純に、あまりに荒唐無稽で話が突飛すぎて受け取れないのかも知れない。或いはそこまで真剣に考えられないのかも。

 まぁ、普通はそんなものだ。

 例えば、体を動かさぬ人気競技を麻雀として――――その逆の競技としては野球やサッカーがあげられるが、

 戯れで口にすることはあっても、安打を量産する選手を能力者とは疑わないだろうし、

 或いは恐ろしくドリブル突破をして点数を決める選手がいたとしても、やはり能力なぞあるとは思わないだろう。


 だから。

 京太郎は、解説に於いても「相手の“特性”」については触れない方向で話を進めることに決めていた。



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